小川町有機農業グループの方々の生産した大豆を全量購入させて頂いております。
その中の河村さんご夫婦にお聞きしました。

Q. 河村さんの考える有機農業とは何ですか? また、始めたきっかけは?
「農水省が最高ラインとしている無農薬・無化学肥料による農業は、私にとっての最低ラインにしています。その上で、安全性に確証のもてない化学物質や技術に頼らない生き方を追求することです。例えば技術的には木炭を利用したりとか。このように考えるきっかけになったのは有吉佐和子さんの小説『複合汚染』を読んだことなどや、もともと東京育ちなので地震などの災害で直ぐに生活の術が失われてしまうことへの漠然とした危機感があり農業を選びました。」

Q. 恵さんの場合はどうですか?
「私はもともと岡山出身で、都会生活に憧れて上京したわけですが、人間関係の希薄さや大量生産、大量消費の生活に疲れ、自分で食べるものを自給したい、是非おいしいものを自分で作ってみたいと思ったことです。」




Q. なるほど。では、そんな中で今現在、河村さんから見て、農業をとりまく状況、問題点はどんな所にあるんでしょうか。
「一つは、種の問題。実は今年とうもろこしの種に遺伝子組み換えのものが混入している恐れがあったので作づけできなかったんです。こうした問題への対応は農水省などには期待できませんし。それともう一つ、現在国は競争力強化のため農業経営の大規模化を進めているんですが、実際それでやっていけるのか不安があります。例えば今のような不況下では帰農する農家出身者の人も増えるでしょうけど、そしたら大規模化で借りてた土地を返さなきゃならないということもでてくる。せっかく大きな投資をしてもこれでは行き詰まってしまう。農業技術や営業、販売などはある程度、本人の問題でどうにかなるんですが、こうした農政の不透明なビジョンはどうにもならないですからね。」

Q. 有機農業に関してJASの認定制度についてはどうお考えですか。認証をとった方が消費者の理解を得やすいという意見もありますが。
「無農薬・無化学肥料は当然なんですが、隣の農家が使ってたら農地の間に間隔をあけなくてはならないというのは実情としては無理な話なんです。大多数が有機農家にならない限りは。この点は農水省の役人も認めていて今後、改正されるかもしれませんが。それと認証に必要なコストが大きい。結局これも農産物の価格に転嫁せざるを得ないわけですし。これらの問題がクリアされれば、将来的に認証を取得することも考えたいとは思います。」

Q. なるほど。それでは今後の農業なり社会の方向性としてはどうあるべきか。またその中で小川町の有機農業生産グループの果たす役割についてお話ください。
「地域レベルの話でいくと、全国の農地の0.1%しかない有機農地が、小川町内でみれば全体の1%、さらに下里地区に限れば25%になるんです。つまり全国平均の250倍も密集しているんですよ。無農薬農村地帯と言ってもいいですよね。おかげで特に宣伝もしないのに、年間数千人もの人が見学などで訪れるわけです。これだけでも地域を活性化させることに大きく貢献していますよね。さらにこれから休耕田に菜の花やれんげ(※)を植えて訪れた人たちに楽しんでもらえるように考えたりして、補助金づけでない農村へと変化させる起爆剤になれればと思っています。 また先程のJASの認証の話についても、それを取るのではなくて、“小川町ブランド”みたいなものを確立してしまうというのも一つの考えかなとも思っているんです。あと国レベルの話でいくと、今日本が輸入しているエネルギー・資源・食料などは重量で言うと約7億トンで、輸出している自動車やコンピューターなどが約1億トンなんだそうです。ですから単純に考えて約6億トンが毎年、日本に滞積し、その多くがゴミとなっていると考えられるわけです。これではいくらリサイクルなんて言ってもゴミ問題はなくなりませんよね。やはりエネルギーや食料を自給する体制を作らなければ、環境の面からも日本はたち行かなくなってしまうのではないでしょうか。」
(※)菜種は食用油として生産販売し、それらは利用後廃食油として回収後ディーゼルエンジン用燃料(UDF)に再利用される。また、れんげは除草や肥料として効果があるとされる。

Q. では最後に、自分の作った大豆が豆腐になるにあたって何か思うところがあれば一言
「日本一の豆腐作りを目指しているとのことですから、こちらもそれに見合った技術を磨き、どのような豆が豆腐づくりに適しているのか意思疎通をはかりながらやっていけたらと思います。」
(恵さん)
「自分が作ったものが加工されるのはとても嬉しいですね。しかも昔から「身土不二」と言って地場のものを食べるのが体に良いとされているわけですから地元のお豆腐やさんに使っていただき、また自分が食べられるのは何よりの喜びです。」

将来的には自分の作った農作物を病院や学校などにも供給し、だれもが健康で安心して暮らしていけるようになればと豊富を語ってくれた河村さん。なかなか先行きの見えない時代にあって、確かな指針を私たちにも示しているように思われました。 
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